「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もありますが、4月に入りましてからは春らしい陽気になってまいりました。皆様健やかにお過ごしでしょうか。
この彼岸は、季節の変わり目を表す言葉でもあり、先祖をお祀りする大切な行事でもあります。もともと仏教の世界では、人間が生きているこの世のことを「此岸(しがん)」、対してこれを超越した悟りの世界を「彼岸(ひがん)と表しましたが、こうした考え方が日本古来の祖先崇拝や農耕儀礼と結びついて、今日のお彼岸行事が形成されていったとされています。春分。秋分の日を中心とした「彼岸」ですが、太陽が真東から登り真西に沈むこの時期が祖先との交流にふさわしいとも考えられきたようです。
さて、私たちは先祖、先人のたゆみない御苦労によって、今日の平和な日々を享受しておりますが、ちょうど本年は、大東亜戦争終結より80年の節目の年を迎えております。欧米列強による植民地しはいをはじめ、現代では想像もできない世界情勢の中、先人たちは我が国の主権や未来、そして家族を守るために戦いました。私たちはこの国の礎となり散華された英霊の御心に応えるべく、この国を守り継いでいかなければなりません。
東京の靖国神社や各県の護国神社では尊い命を捧げられた英霊をお祀りし、日々平和を祈念しています。
これを機会に改めて私たちの祖先に対して思いを馳せ、感謝と慰霊の誠を捧げましょう。